Iroishi Checker
No. 117 / 141

YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)

YAG (YTTRIUM ALUMINUM GARNET) · ワイエイジー
合 成無 色 系
基 本 情 報Properties
硬 度8.25
比 重4.55-4.65
屈 折 率1.830-1.836
結 晶 系等軸晶系
色 の 範 囲Color Range

無色透明

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
通常は無反応
短 波
254 nm
ピンク系の場合あり
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • チョクラルスキー法の核結晶
  • 気泡
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 等方性
  • 0.028
識 別 の 要 点ID Points
  1. 014.55-4.65と重い(CZ5.8・ダイヤ3.52と比較)
  2. 02無し
  3. 03ダイヤモンドテスターでは反応せず
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 8.25で日常使用可能
  • 超音波洗浄可
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

ルース数百〜数千円。現在は希少。

※ 1960-70年代ダイヤ代替、CZ登場(1976)で市場から消滅。ビンテージ限定流通。GGGは別エントリ参照。

概 要Summary

YAG(Y₃Al₅O₁₂)はチョクラルスキー法で育成される合成ガーネット結晶で、1960-70年代にダイヤモンド代替として広く流通しました。しかし1976年にキュービックジルコニア(CZ)の量産に成功すると、・価格でCZに勝てず市場から姿を消しました。現在ではビンテージジュエリーでのみ見ることができます。同時期に流通したGGG(ガドリニウムガリウムガーネット)は別エントリで扱います。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

1960年代米国ベル研究所・ユニオン・カーバイド社等で開発されたチョクラルスキー法(プルド法)合成石。化学式 Y3Al5O12(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)。当初はレーザー素材(YAGレーザー)として開発されましたが、宝石用途への転用で1970年代ダイヤモンド代替市場を席巻。1.83・0.028・モース8.5。米国・日本・中国が主要生産地。

歴 史

1962年ベル研究所のJ.E.ガイシックがレーザー材として開発開始、1964年実用化。1969年宝石用大型結晶の生産技術確立。1970〜80年代『ダイアモネア』『ダイアロイド』等の商品名でダイヤ代替として広く流通しましたが、1976年CZの登場で代替市場を奪われ、現在は色付きYAG(緑・青・赤)が独自カテゴリで一定の人気。

伝 承 ・ 石 言 葉

誕生石指定なし(合成石)。石言葉は『科学』『進歩』『輝き』。レーザー技術から派生した宝石として、技術と創造の融合の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 1 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)を観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。