基 本 情 報Properties
| 硬 度 | 9 |
| 比 重 | 4.00 |
| 屈 折 率 | 1.762-1.770 |
| 結 晶 系 | 六方晶系(三方晶系) |
色 の 範 囲Color Range
鮮やかな赤〜ピンク赤。天然より色ムラが少なく均一な発色。
紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
極めて強く(天然より強いことが多い)
短 波
254 nm
中〜強程度の赤色
典 型 的 内 包 物Inclusions
- ()
- 曲線状の成長縞
- ではパン粉状・羽状の残渣
- プラチナ片()
光 学 的 性 質Optical Traits
- 性あり(天然ルビーと同じ)
- が天然より強い傾向
識 別 の 要 点ID Points
- 0110倍ルーペで曲線縞が見えたら合成
- 02が点在していれば合成の可能性大
- 03UVで異様に強いなら合成の疑い
- 04価格が極端に安ければまず合成を疑う
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
- 天然と同じで耐久性は高い
- 合成石であっても偽物ではない。用途・価値を理解して扱う
市 場 価 格Market
PRICE RANGE
1カラット数百円〜数千円程度。
※ 1900年頃から工業生産されており、古いアンティークジュエリーにも合成ルビーは使われている。
概 要Summary
合成ルビーは・・熱水法などで工業生産されたコランダム。組成・・は天然と同一ですが、生成時の特徴(曲線縞、気泡、金属残渣)により識別可能です。宝飾用途のほかレーザー・時計など工業用途にも使われます。
由 来 と 歴 史Origin & History
主 な 産 地
1902年フランスの化学者オーギュスト・ベルヌーイが世界で初めて実用化した『火炎溶融法()』による合成。酸化アルミニウムにクロムを添加し、約2050℃の酸水素炎で溶融して梨形の結晶(ブール)を得ます。スイス・タイ・ロシア・米国・中国が主要生産地。1960年代以降(Chatham社、Kashan社)、水熱法(Tairus社)も登場し、より天然に近いインクル―ジョンを再現できるようになりました。
歴 史
1837年フランスのマルク・ゴーダンが小粒の合成ルビーを作製したのが最古の記録。1902年ベルヌーイが商業化に成功し、世界初の量産合成宝石となりました。1885年から流通していた『ジュネーブ・ルビー』も合成だったことが20世紀に判明しています。1960年Carroll Chathamがルビーを商業化。
伝 承 ・ 石 言 葉
7月の誕生石(合成石)。石言葉は『情熱』『愛』『生命力』。人の手で生まれた紅蓮から『科学が紡ぐ情熱の石』と呼ばれ、技術と愛情の融合の象徴。
OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS
こ の 石 を 確 か め る 道 具
合成ルビーを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。
References
- 最終確認日
- 2026年4月28日
- 参 考 文 献
- Gem Encyclopedia/ GIA (Gemological Institute of America)
- 宝石鑑別基準/ 中央宝石研究所 (CGL)
- Mineral & Gem Database/ Mindat.org / Gemdat.org
- 宝石学入門/ 全国宝石学協会
本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。

