Iroishi Checker
No. 001 / 141

ルビー(天然)

NATURAL RUBY · るびー
天 然赤 系
基 本 情 報Properties
硬 度9
比 重4.00
屈 折 率1.762-1.770
結 晶 系六方晶系(三方晶系)
色 の 範 囲Color Range

深紅、ピンク赤、紫がかった赤。『鳩の血(ピジョンブラッド)』と呼ばれる深い純赤が最高級。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
強くする(特にクロム含有量が多いものは顕著)
短 波
254 nm
弱〜中程度の赤色
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 絹糸状の
  • 指紋状の液体封入物
  • (色の帯)
  • 六角形の成長線
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 性あり(弱)
  • 二色性:赤とやや黄みがかった赤
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01自然な絹糸状・指紋状があれば天然の可能性大
  2. 02曲線状の縞模様が見えれば合成の疑い
  3. 03があればガラスまたは合成
  4. 04完全クリーンな場合は合成または高品質天然で断定困難
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 9と非常に硬いが、衝撃には弱くがある
  • 超音波洗浄は充填処理石の場合NG
  • 熱で色が変化することがあるため、直射日光・高温を避ける
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラットあたり数千円〜数百万円。品質・産地・処理の有無で大きく変動。

※ ミャンマー(モゴック)産の無処理石は最高値。加熱処理が一般的。鉛ガラス充填処理は価値を大きく下げる。

概 要Summary

ルビーはコランダム(鋼玉)の赤色バラエティで、サファイアと同じ鉱物種。微量のクロムによって赤色を呈します。産地はミャンマー、モザンビーク、タイ、スリランカ、マダガスカルなど。古代より『宝石の王』と称され、婚約指輪や王冠に用いられてきた歴史ある宝石です。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

最高峰はミャンマー北部のモゴック地区産で、純粋な赤に微かな青みを帯びる『ピジョンブラッド』と呼ばれる色合いが特徴。同じくミャンマーのモンスー鉱山も近年注目される産地。モザンビーク産は2009年以降の主要供給源で、明るく鮮やかな赤を産出。タイ産は鉄分が多くやや暗赤色、スリランカ産は淡く明るい赤、マダガスカル産は中庸の品質。タンザニアのウィンザ産は希少な無処理石として高評価。

歴 史

古代インドのサンスクリット語で『ratnaraj(宝石の王)』と称され、紀元前2000年頃から珍重されてきました。ビルマ王朝(ミャンマー)では国家管理品とされ、19世紀末まで赤い石はすべて『ルビー』と呼ばれていました。英国王室の戴冠用宝玉『黒太子のルビー』が実はスピネルだったと判明したのは1851年です。現代では2014年にサザビーズで売却された『サンライズ・ルビー』(25.59ct)が約3000万ドルで落札され、ルビーの最高記録を作りました。

伝 承 ・ 石 言 葉

7月の誕生石。石言葉は『情熱』『仁愛』『勇気』『威厳』。古代より戦士の御守りとされ、皮膚に埋め込めば不死身になるという伝承がインドに残ります。中世ヨーロッパでは王の権威と健康を象徴し、ペストよけ・毒よけの効力を持つと信じられました。中国・インド・ビルマでは魔除け・愛情成就・血液浄化の石として尊ばれ、結婚40周年の記念石(ルビー婚式)でもあります。

OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

ルビー(天然)を観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。