基 本 情 報Properties
| 硬 度 | 8 |
| 比 重 | 3.60 |
| 屈 折 率 | 1.718 |
| 結 晶 系 | 等軸晶系(立方晶系) |
色 の 範 囲Color Range
明るい赤〜深い赤、オレンジ寄りの赤、紫寄りの赤まで。
紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
中程度の赤色(ルビーより弱いことが多い)
短 波
254 nm
弱い赤色
典 型 的 内 包 物Inclusions
- ()
- 指紋状の液体封入物
- 多数の小さな結晶の集合
光 学 的 性 質Optical Traits
- (なし)
- なし
識 別 の 要 点ID Points
- 01がなければスピネルの可能性大(ルビーは弱いあり)
- 02二色性がなければスピネル(ルビーは二色性あり)
- 03八面体のはスピネルに特徴的
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
- 8で日常使いに適する
- 超音波洗浄OK(処理なしの場合)
市 場 価 格Market
PRICE RANGE
1カラットあたり1万〜30万円。ビルマ産の鮮やかな赤は高値。
※ 長年ルビーと混同されてきた歴史があり、王室宝物の『ルビー』が実はスピネルだった例も多い。近年再評価が進む。
概 要Summary
スピネルはMgAl₂O₄の鉱物で、長らくルビーと混同されてきました。・なしという光学的性質でルビーと区別でき、八面体の結晶形も特徴的です。ミャンマー・タンザニア・タジキスタンなどで産出します。
由 来 と 歴 史Origin & History
主 な 産 地
ミャンマー(モゴック・モンスー)産は最高峰で、純粋な赤〜ピンク赤を産出。タジキスタン(クー・イ・ラル鉱山)は古来からの伝説的産地で、コ・イ・ヌールならぬ歴史的『バラスルビー』の供給源。タンザニア(マヘンゲ)は2007年発見の鮮やかなネオンレッド『マヘンゲスピネル』で有名。スリランカ、ベトナム、パミール高原も産出。
歴 史
中世ヨーロッパで『バラス・ルビー』として珍重されましたが、1783年にフランスの鉱物学者ロメ・ド・リールがルビーとは別鉱物と判明。英国王室戴冠用宝玉『黒太子のルビー』(170ct)、ロシア皇帝の冠『大帝冠』中央のスピネル(398.72ct)など、世界の王冠を飾った数々の名石が後にスピネルと判明。現代では希少性が再評価され価格急騰中。
伝 承 ・ 石 言 葉
8月の誕生石(2016年AGTA追加)。石言葉は『情熱』『成功への意欲』『活力』。歴代の王冠を彩った『身分を隠した王者』として、本物の価値を見抜く眼力と内なる強さの象徴。
OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS
こ の 石 を 確 か め る 道 具
レッドスピネルを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。
References
- 最終確認日
- 2026年4月28日
- 参 考 文 献
- Gem Encyclopedia/ GIA (Gemological Institute of America)
- 宝石鑑別基準/ 中央宝石研究所 (CGL)
- Mineral & Gem Database/ Mindat.org / Gemdat.org
- 宝石学入門/ 全国宝石学協会
本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。

