Iroishi Checker
No. 095 / 141

ピンクトパーズ

PINK TOPAZ · ぴんくとぱーず
天 然赤 系
基 本 情 報Properties
硬 度8
比 重3.53
屈 折 率1.610-1.638
結 晶 系斜方晶系
色 の 範 囲Color Range

淡ピンク〜濃ピンク、シェリーピンク、桃赤。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
弱いオレンジ〜ピンク
短 波
254 nm
反応なし〜ごく弱い
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 液体包有物
  • 微細な空洞
  • 二相包有物
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 弱い
  • 二色性:ピンクと淡黄ピンク
  • 明瞭な(割れやすい方向)
識 別 の 要 点ID Points
  1. 018 + エッジ鋭い + 3.5前後
  2. 02面が観察できればトパーズ
  3. 03天然ピンクは希少、市場の多くは照射・
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • に沿って割れやすいため衝撃厳禁
  • 超音波洗浄避ける
  • 急激な温度変化でクラック発生あり
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

処理品で数千円〜3万円、天然無処理品は10〜50万円以上。

※ ブラジル(オウロプレット)産の天然ピンクは『インペリアルピンクトパーズ』として高額。市場の『ピンクトパーズ』の大半は加熱・照射処理。

概 要Summary

ピンクトパーズはトパーズ(Al₂SiO₄(F,OH)₂)のピンク変種。天然の無処理ピンクは極めて希少で、多くは無色・黄色トパーズに放射線照射・を施して色を出しています。ブラジル・オウロプレット鉱山産の天然ピンクは『インペリアルトパーズ』と呼ばれ、宝石の中でも特に高値で取引されます。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

天然ピンクトパーズはパキスタン(ギルギット州カッツ・コーン渓谷)産が最高峰で、ナチュラル・チェリー・ピンクとして知られます。ロシア(ウラル)産も歴史的に有名。市場流通の多くはブラジル・オウロ・プレット産のインペリアル・トパーズをしてピンクに変えたもの、または無色トパーズをコーティング・拡散処理したものです。

歴 史

18世紀ロシア・ウラル産のピンクトパーズはロマノフ王朝の宝飾品に多用され『ロシアン・ピンク・トパーズ』として珍重されました。19世紀パキスタン・カッツ・コーン産が発見されて以降、現代の天然ピンク市場の主役となっています。1ct以上の良質ナチュラルピンクは数十万円超の例もあります。

伝 承 ・ 石 言 葉

11月の誕生石。石言葉は『希望』『慈愛』『繊細さ』。柔らかなピンクから『慈悲の石』と呼ばれ、優しさと癒しの象徴。結婚23周年(インペリアル・トパーズ婚式)の記念石。

OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

ピンクトパーズを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。