Iroishi Checker
No. 091 / 141

合成ピンクサファイア

SYNTHETIC PINK SAPPHIRE · ごうせいぴんくさふぁいあ
合 成赤 系
基 本 情 報Properties
硬 度9
比 重4.00
屈 折 率1.762-1.770
結 晶 系六方晶系(三方晶系)
色 の 範 囲Color Range

淡ピンク〜鮮やかな濃ピンク。天然より均一な色味。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
しばしば過剰に強い(合成の手掛かり)
短 波
254 nm
強い赤色
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 曲線状の成長縞(
  • ほぼクリーンな内部(
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 天然と同じ結晶構造
  • 弱い
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01曲線縞()は合成の決定打
  2. 02丸気泡も合成の手掛かり
  3. 03天然なし + 過剰な色の均一性
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 9で日常使いに適する
  • 鉱物的にはサファイアと同等
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラットあたり数百円〜数千円。安価。

※ 昭和のアンティークジュエリーに多用。近年は装飾・トレーニング用宝飾石として流通。

概 要Summary

合成ピンクサファイアは主に(火炎溶融法、1902年〜)で大量生産されてきました。微量のクロムを添加してピンクを出し、曲線状の成長縞()が識別点。製の合成は内部がクリーンで天然との区別が難しいものもあります。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

1902年ルビー合成と同時期にピンク域も実用化。クロム微量添加によって淡桃〜濃ピンクまで色幅を制御可能。スイス(Djeva)、タイ、ロシア、中国、米国が主要生産地。1960年代以降・水熱法による高品質ピンクサファイアも登場し、ジュエリー市場で広く流通しています。

歴 史

20世紀初頭から流通する古典的な合成石で、第二次大戦後のコスチュームジュエリー市場で大量消費されました。現代もティーンエイジャー向けジュエリー・ファッションリングの主要素材として、天然版より圧倒的に手頃な価格帯で流通しています。

伝 承 ・ 石 言 葉

9月の誕生石(合成石)。石言葉は『慈愛』『優しさ』『癒し』。柔らかなピンクから『慈悲を紡ぐ石』と呼ばれ、優しさと愛情の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

合成ピンクサファイアを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。