Iroishi Checker
No. 111 / 141

フェナカイト

PHENAKITE / PHENACITE · フェナカイト
天 然無 色 系
基 本 情 報Properties
硬 度7.5-8
比 重2.93-3.00
屈 折 率1.650-1.670
結 晶 系三方晶系
色 の 範 囲Color Range

無色〜わずかに黄色・ピンク

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
通常は無反応〜弱い青
短 波
254 nm
無反応
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 液体インクルージョン
  • ヘマタイト板
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 一軸正
  • 弱い
  • 0.016
識 別 の 要 点ID Points
  1. 011.65前後(水晶・ゴシェナイトより高い)
  2. 02は水晶より明瞭
  3. 03ロシア産・ブラジル産は特に評価が高い
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 高く日常使用可
  • 割れやすさに注意
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

ルース数万円〜数十万円(1ct)。コレクター向け高価。

※ ロシア・ウラル、ブラジル・ミナス、米国コロラド等産出。流通量は少。

概 要Summary

フェナカイト(Be₂SiO₄)はベリリウムシリケートの鉱物で、『フェイク』のようなギリシャ語(偽物)が名前の由来—水晶と間違えられることから命名されました。エメラルドと共生することが多く、鉱山で副産物として採掘されます。透明度が高くが高いためカット後の輝きが素晴らしい希少石です。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

ロシア(ウラル山脈、トコヴァヤ・エメラルド鉱山)が伝統的最高峰で、エメラルドと共生して産出。ブラジル(ミナス・ジェライス州)、ノルウェー、米国コロラド州マウント・アンテロ、マダガスカル、スリランカ、ナミビア、ジンバブエも産出。化学式 Be2SiO4(ベリリウム・シリケート)でエメラルドの主要構成元素ベリリウムを共有しますが、ベリル族とは別系。

歴 史

1833年ロシアの鉱物学者N.G.ノルデンスキョルドがウラル産を記載し、ギリシャ語『phenakos(欺く)』にちなみ命名(クォーツに似て見えるため)。19世紀ロマノフ王朝でフェナカイトを使ったジュエリーが好まれ、ファベルジェの作品にも採用されました。透明な大粒結晶は希少で、コレクター市場で珍重されています。

伝 承 ・ 石 言 葉

誕生石指定なし。石言葉は『高次の意識』『精神的覚醒』『直感』。透明な輝きから『心の眼を開く石』と呼ばれ、瞑想と精神性向上の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 3 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

フェナカイトを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。