Iroishi Checker
No. 033 / 141

マラカイト

MALACHITE · まらかいと
天 然緑 系
基 本 情 報Properties
硬 度3.5-4
比 重3.95
屈 折 率1.655-1.909
結 晶 系単斜晶系(球状集合体)
色 の 範 囲Color Range

明緑〜深緑の縞模様。銅による発色。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
ほぼ無反応
短 波
254 nm
ほぼ無反応
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 湾曲した同心円・縞模様
  • 球状集合体の断面
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 不透明
  • 蝋状〜絹状光沢
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01湾曲した同心円縞は決定的特徴
  2. 02縞が極端に均一すぎれば染色・合成の疑い
  3. 033.5〜4と非常に軟らかい
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 3.5〜4と軟らかく傷つきやすい
  • 酸・汗に弱い・水洗い避ける
  • 粉塵に銅毒性あり研磨時注意
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1ピース数千円〜数万円。

※ コンゴ民主共和国・ロシア・ザンビア産が代表。研磨品・彫刻品が多い。

概 要Summary

マラカイトは銅の炭酸塩鉱物で、銅鉱床の二次鉱物として産出します。湾曲した同心円・縞模様は球状集合体を切断・研磨することで現れる独特の意匠で、孔雀の羽の目に似ることから『孔雀石』と呼ばれます。古代エジプトでは粉末がアイシャドウに使われていました。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

コンゴ民主共和国(カタンガ州コルウェジ)が世界最大の産地で、深緑〜エメラルドグリーンの縞模様を持つ大塊が産出。ロシア(ウラル山脈ニジニー・タギル)、ザンビア、ナミビア、米国アリゾナ州、メキシコ、フランス、オーストラリアも産出。ロシア・ウラル産は18〜19世紀ロマノフ王朝で『ロシアン・マラカイト』として家具・建築装飾に多用されました。

歴 史

古代エジプト(紀元前3000年)から目の周りの化粧(コール)として使われ、ファラオの墓に副葬されました。古代ギリシャ・ローマでは『護符』として子供の魔除けに。19世紀ロシア皇帝ニコライ1世はサンクトペテルブルクの冬宮殿『マラカイトの間』を建造、現代もエルミタージュ美術館の名物です。

伝 承 ・ 石 言 葉

5月の誕生石(補助)。石言葉は『変容』『癒し』『商売繁盛』。深い縞模様から『大地の眼の石』と呼ばれ、危険察知と心の保護の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 1 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

マラカイトを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。