Iroishi Checker
No. 104 / 141

ラピスラズリ

LAPIS LAZULI · らぴすらずり
天 然青 系
基 本 情 報Properties
硬 度5.5
比 重2.80
屈 折 率1.50
結 晶 系等軸晶系(ラズライト主成分)
色 の 範 囲Color Range

深い瑠璃色〜ウルトラマリン。黄鉄鉱の金色粒・方解石の白脈を伴う。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
弱い斑点状の緑〜白
短 波
254 nm
反応なし〜弱い
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 黄鉄鉱(金色粒・最も特徴的)
  • 方解石(白い脈)
  • 輝石・ソーダライト等の副成分
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 不透明〜半透明
  • 蝋状光沢
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01深い瑠璃色 + 金色の黄鉄鉱粒 = ラピスラズリの決定打
  2. 025.5でガラスより硬いが傷つきやすい
  3. 03UV下で均一に青発光する場合は染色疑い
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 5.5で傷つきやすい
  • 酸に弱い(汗・酢・柑橘類を避ける)
  • オイル・ワックス充填処理品は熱・溶剤NG
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラットあたり数百円〜5万円。アフガニスタン産最高級(1カラット1万円超)。

※ アフガニスタン・バダフシャン地方サリサング鉱山が6000年前から世界最高品質の産地。チリ・ロシア・米国産もあり。古代エジプト・メソポタミア時代から王族の宝石として珍重された。

概 要Summary

ラピスラズリはラズライト(方ソーダ石群)・方解石・黄鉄鉱を主成分とする複合岩石で、深い瑠璃色が特徴。古代エジプトのツタンカーメン黄金マスクやメソポタミアの装飾品に用いられ、ルネサンス期には顔料『ウルトラマリン』として油絵具の最高級青色を担いました。アフガニスタン・サリサング鉱山は6000年以上採掘が続く世界最古の宝石鉱山の一つ。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

アフガニスタン北東部バダフシャン州サリ・サング鉱山が最高峰の産地で、紀元前6000年以上前から採掘される世界最古の鉱山の一つ。深い群青に金色(パイライト)の星が散る品質が最上級。チリ(オバジェ)、ロシア(バイカル湖畔)、米国コロラド州、カナダ、パキスタン、ミャンマーも産出。チリ産は白い方解石が混じる傾向。

歴 史

紀元前4世紀のメソポタミア(シュメール)・古代エジプトで王族の象徴。ツタンカーメン王の黄金マスクの目・眉に使用され、彼の墓副葬品にも多数。中世ヨーロッパではこれを粉末にした顔料『ウルトラマリン』が金より高価で、ルネサンス絵画(フェルメール『真珠の耳飾りの少女』のターバンなど)に使用されました。

伝 承 ・ 石 言 葉

12月の誕生石(一部資料)。石言葉は『真実』『成功の保証』『健康・幸運・愛』。古代エジプトでは『天空の欠片』として神聖視され、結婚9周年の記念石。深い群青と金の輝きが宇宙の秩序を象徴。

OBSERVATION TOOLS · 2 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

ラピスラズリを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。