Iroishi Checker
No. 103 / 141

ハウライト染色品

DYED HOWLITE · はうらいとせんしょくひん
模 造青 系
基 本 情 報Properties
硬 度3.5
比 重2.58
屈 折 率1.583-1.605
結 晶 系単斜晶系
色 の 範 囲Color Range

青〜ターコイズブルーの染色、下地は白。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
反応なし
短 波
254 nm
反応なし
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 灰色〜黒色の網状マトリックス(ハウライト本来の模様)
  • 染料の色むら
  • 表面の染色痕
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 下地は不透明白色
  • 染色による不均一な発色
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01白下地に青染め・染料ムラ = ハウライト染色品
  2. 02アセトン・アルコールで色が落ちる
  3. 03網目状マトリックスがグレーから黒(本来のハウライト模様)
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • アセトン・アルコール・シンナーで色落ち
  • 汗・化粧品で徐々に色が抜けることあり
  • 柔らかい布で乾拭き
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

数百円〜千円。ビーズ・カボションが中心。

※ 『ターコイズ』『ラピス』として販売されるケースあり。本物のターコイズより明らかに安価で、染色されているため注意が必要。

概 要Summary

ハウライト(Ca₂B₅SiO₉(OH)₅)は白色の硼酸塩鉱物で、本来は灰色〜黒色の網状マトリックスがある白い多孔質の石。染料を容易に吸収するため、古くからターコイズ・ラピスラズリの代用として青く染められて流通します。本物のターコイズと比べて明らかに安価(1/10以下)なため、表示を確認することが重要です。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

天然ハウライトは1868年カナダ・ノバスコシア州ウィンザー郡で発見され、米国カリフォルニア州、メキシコ、ロシア、トルコも産出。白色不透明体に灰色〜黒の脈が入る軟らかな鉱物(モース3.5)で、20世紀後半以降ターコイズの代替として大量に染色されました。染色ハウライトは『ホワイト・ターコイズ(誤称)』『ハウラスト』として混同流通する問題が長く続いています。

歴 史

1868年カナダの化学者ヘンリー・ハウ(Henry How)が発見し、彼の名にちなみ命名。1970年代以降ターコイズ価格高騰に伴いトルコ・中国産の白ハウライトが青染色されて流通開始。GIA・AGTA は染色開示を厳格に求めていますが、市場には『ターコナイト』等の商品名で混入する例が多く、消費者の注意が必要です。

伝 承 ・ 石 言 葉

誕生石指定なし(染色品)。石言葉は『鎮静』『内省』『記憶』。ターコイズ模様から『偽りなき自分の石』とも称されますが、購入時は必ず染色開示を確認することが推奨されます。

OBSERVATION TOOLS · 3 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

ハウライト染色品を観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。