Iroishi Checker
No. 141 / 141

合成グリーンサファイア

SYNTHETIC GREEN SAPPHIRE · ごうせいぐりーんさふぁいあ
合 成緑 系
基 本 情 報Properties
硬 度9
比 重3.95-4.03
屈 折 率1.760-1.770
結 晶 系六方晶系(三方晶系)
色 の 範 囲Color Range

明るい緑〜深緑〜オリーブ緑。鉄とチタンの混合着色で黄緑〜青緑に調色可能。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
通常無反応〜ごく弱い
短 波
254 nm
通常無反応
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 曲線状の縞模様(
  • (流れ模様)
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 弱い
  • 過度にクリーンな外観
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01曲線縞と気泡が合成の決定的証拠
  2. 02天然グリーンサファイアの色ゾーニング・絹糸状がない
  3. 03エメラルドと違いUV無反応+1.76
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 9で扱いは天然と同じ
  • 超音波洗浄OK
  • 耐久性はアクセサリー用途に十分
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラット数百〜数千円。アクセサリーグレード。

※ 合成コランダムの中ではやや流通量が少ないが、『緑石』『合成エメラルド代用品』として販売されることがある。エメラルドと混同されやすいが、物性(屈折率・比重)で明確に識別可能。

概 要Summary

合成グリーンサファイア(Al₂O₃+Fe・Ti)は鉄・チタン着色の合成コランダムで、黄緑〜青緑の範囲で調色可能です。曲線縞・気泡・過度にクリーンな外観が識別特徴で、エメラルドの代用品として安価に流通することがあります。エメラルドと違いUV無反応で、1.76(エメラルドは1.57前後)という物性差で明確に区別できます。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

で鉄+バナジウム添加によって緑域を再現。1950年代以降の色変種展開で広く流通。スイス・タイ・ロシア・中国が主要生産地。エメラルドより(モース9)が高いため、エンゲージリングや日常使いの石として手頃な価格帯で人気があります。

歴 史

20世紀後半のカラーストーン需要拡大とともに普及。アール・デコ期から戦後にかけて『ボトル・グリーン』として男性用カフリンクス・指輪に多用された歴史があります。現代では天然グリーンサファイア(モンタナ・豪州産)の代替として広く流通しています。

伝 承 ・ 石 言 葉

9月の誕生石(合成石)。石言葉は『誠実』『成長』『調和』。緑の輝きから『調和を紡ぐ石』と呼ばれ、知恵と忠誠の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 3 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

合成グリーンサファイアを観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。