Iroishi Checker
No. 134 / 141

ブルースピネル(天然)

BLUE SPINEL (NATURAL) · ぶるーすぴねる
天 然青 系
基 本 情 報Properties
硬 度8
比 重3.60
屈 折 率1.718
結 晶 系等軸晶系(立方晶系)
色 の 範 囲Color Range

鉄着色の灰青〜濃青、コバルト着色の鮮やかなネオンブルー(極希少)まで幅広い。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
通常無反応〜弱い赤(コバルト含有品で赤)
短 波
254 nm
通常無反応
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 八面体
  • 指紋状の液体封入物
  • 結晶粒のクラスター
光 学 的 性 質Optical Traits
  • なし)
  • なし
  • コバルト品はチェルシーフィルターで赤く見える
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01でサファイア(弱)と区別
  2. 02なしでサファイア(二色性あり)と区別
  3. 03コバルト含有品はチェルシーフィルター下で赤く反応
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 8で日常使いに適する
  • 超音波洗浄は通常可
  • 急激な温度変化は避ける
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラット1万〜50万円。コバルト着色の鮮青ネオンブルーは極希少で1ct100万円超も。

※ スリランカ・ミャンマー・ベトナム(ルクエン産の鮮青コバルトスピネルが有名)・タンザニア産。合成ブルースピネル(強赤蛍光)と混同されやすいが、天然品は通常UV無反応〜弱反応。

概 要Summary

天然ブルースピネル(MgAl₂O₄)は鉄またはコバルトを着色元素とする青色スピネルで、サファイアと長年混同されてきた歴史を持ちます。なしで区別でき、特にベトナム・ルクエン産のコバルト着色ネオンブルースピネルは、パライバトルマリンを凌ぐほどの鮮青色で知られる超希少石です。合成品と違いUVがほぼ無い点も識別ポイント。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

スリランカ(ラトナプラ)産が伝統的産地。ミャンマー(モゴック)産は深い青を産出。最高峰はベトナム(ルクイェン)産およびタンザニア(マへンゲ)産のコバルト含有スピネルで、ネオンブルー〜ロイヤルブルーの鮮烈な発色を持ちます。スリランカ産は鉄主体で落ち着いた青、コバルト含有は1ct数十万円〜の高値が付きます。

歴 史

1990年代後半にベトナム・ルクイェン産のコバルト・ブルースピネルが発見され、市場の評価が一変。さらに2008年タンザニア・マへンゲ産でネオンブルー・スピネルが発見され、コバルト含有スピネルがコレクター市場の新スター宝石となりました。GIAレポートではコバルト含有量の有無が明記されます。

伝 承 ・ 石 言 葉

8月の誕生石(2016年AGTAが追加)。石言葉は『冷静』『誠実』『直感』。澄んだ青から『心の鏡の石』と呼ばれ、明晰な判断力と誠実さの象徴。

OBSERVATION TOOLS · 2 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

ブルースピネル(天然)を観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。