Iroishi Checker
No. 079 / 141

合成アレキサンドライト(プルド法/ベルヌーイ法)

SYNTHETIC ALEXANDRITE (PULLED / VERNEUIL) · ごうせいあれきさんどらいと
合 成色 変 化
基 本 情 報Properties
硬 度8.5
比 重3.68-3.78
屈 折 率1.741-1.760
結 晶 系斜方晶系(クリソベリル/ただし市場品の多くはコランダム)
色 の 範 囲Color Range

灯で青緑〜緑、白熱灯で赤紫。天然に似た変色性を持つ。

紫 外 線 反 応UV Response
長 波
365 nm
強い
短 波
254 nm
中〜強い
典 型 的 内 包 物Inclusions
  • 曲線縞(
  • 流れ模様(
光 学 的 性 質Optical Traits
  • 変色性あり
  • 過度にクリーン
  • 曲線縞による光線散乱
識 別 の 要 点ID Points
  1. 01ルーペで曲線縞・気泡を確認
  2. 02市場の『合成アレキ』の多くは実はコランダム
  3. 03UVが天然より強いことが多い
類 似 石Similar Stones
取 扱 い の 注 意Care
  • 8.5で扱いは天然と同じ
  • 一般的な洗浄は問題なし
市 場 価 格Market
PRICE RANGE

1カラット数千円〜数万円。

※ 安価なカラーチェンジ合成コランダムを『アレキサンドライト』として販売する例が多く、ベルヌーイ法クリソベリルよりこちらの流通が多い。

概 要Summary

合成アレキサンドライトは高温の炎で原料を溶融・滴下成長させる製法で、1910年代から製造されています。曲線縞()と気泡が典型的な識別特徴。市場で『アレキサンドライト』として安価に販売されるものの多くは、実際にはバナジウム着色の合成コランダム(カラーチェンジサファイア)であることに注意が必要です。

由 来 と 歴 史Origin & History

主 な 産 地

厳密にはによるアレキサンドライト合成は技術的にほぼ不可能(クリソベリル基底の溶融制御困難)で、市場で『アレキサンドライト』として流通する石の多くは、実際にはチョクラルスキー法(プルド法)またはによるクリソベリル系合成、もしくはバナジウム添加合成コランダムです。日本の京セラ(クレサンベール)はチョクラルスキー法。商業流通名と実態に乖離があるため、GIA鑑別書での確認が必須です。

歴 史

1973年ロシア・ノヴォシビルスクの、1975年京セラのチョクラルスキー法(プルド法)が商業化。それ以前の『合成アレキサンドライト』はバナジウム添加合成コランダム(実際はサファイア)が大半でした。GIAは1980年代に鑑別法を確立し、現在は鑑別書で合成法(フラックス/プルド/コランダム)が明記されます。

伝 承 ・ 石 言 葉

6月の誕生石(合成石)。石言葉は『再生』『進化』『可能性』。人の手で生まれたカラーチェンジから『科学が紡ぐ宝石』と呼ばれ、創造性と進化の象徴。

OBSERVATION TOOLS · 5 ITEMS

こ の 石 を 確 か め る 道 具

合成アレキサンドライト(プルド法/ベルヌーイ法)を観察するときに役立つ道具です。クリックすると鑑定道具ページの該当解説に移動します。

References
最終確認日
2026年4月28日
参 考 文 献

本ページの物性値(屈折率・比重・硬度・結晶系等)は、上記の権威ある一次資料を相互参照して編集しています。最新の鑑別研究の進展により値が更新される場合があります。